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【キッチンリフォーム】リフォーム会社の広告やホームページに記載の安さには落とし穴がある!

2024.08.15

こんにちは!現役の現場監督の福田です。

今この記事を読まれている方は「リフォーム会社やホームセンター、家電量販店など多くが実施しているリフォームをどこにお願いしていいか分からない」もしくは「同じ商品なのに会社ごとに価格差があり、安かろう悪かろうもありそうだ」と悩んでいませんか?

そこで今回はトクラスキッチンBb『奈良県内の地域密着工務店で施工数No.1』の山中木材でリフォームを担当する私がその安い価格の裏側、安い理由を解説します。

※今回はキッチンの取り替えリフォームを前提とした記事になっています。

<参考記事>
狭くて、天井の低いキッチンにトクラスキッチン「Bb」は設置できる?

山中木材の価格の場合:トクラスキッチン「Bb」の取り替えリフォーム

<当社施工事例>

[プロの一択プラン価格表]

本体+セット内容+基本工事価格込み

当社の実際の価格です。※工事費など諸経費込み(現場調査時に漏水のチェックなどもおこなっています)
こちらは4人以上のご家族、共働きをされているご家庭で家事の負担を少しでも軽減されたいと考えられている方におすすめのプランです。


[リファインプラン価格表]

本体+セット内容+基本工事価格込み

それが次の価格はどうでしょうか。安くなりましたよね。何が変わったのかすぐに気づいた方はプロです笑
こちらは2人暮らしの方や食器に漆器や陶磁器などを頻繁に利用される方にもおすすめのプランですが、セット内容の食洗機が無しとなり、一部のセット内容のグレードが下がったんですね。
※セット内容はご希望に合わせて変更可能です。

でもここまでは健全な値引きです。(自分で言うのはおこがましいですが。。)私たちプロが吟味し、ここまでだったらスペックを落としてもお客様がリフォーム後に困ることがないという仕様です。もちろんグレードが下がることによるデメリットを説明し、ご理解いただいた上で販売できるものです。

 

リフォーム会社が金額を安く見せるために使う手法とは?


<当社施工事例>

ここから紹介する内容はホームページや広告上では安く見せておいて、問い合わせ後に追加費用が発生する。もしくはそのままリフォームを行うと、施工後にお客様が困るかのどちらかです。また、以下に紹介する内容は、特に一般の人には分かりにくい手法のため注意が必要です。

①セット商品が削られている

「基本セット価格」として表示されている金額に、実際に必要なオプションや付帯設備が含まれていない場合があります。食器洗浄機であっても「無し」と記載されておらず、問い合わせてみないとわからないような状況です。結果、これらを追加すると最終的な価格が大幅に上がる可能性があります。

 

②セット商品には含まれているが機能的に不便

例えば、前述の「食器洗浄機」。そのように記載があったとしても、いざ問い合わせてみると大きな鍋が入らないなど、洗浄できる食器に限りが出やすい「浅型」の食洗機といった場合もあるためこちらも注意が必要です。

 

山中木材はトクラスキッチンBb
『奈良県内の地域密着工務店で施工数No.1』

手前みそですが、山中木材の場合はこういった追加費用が発生したり、お客様がリフォーム後に不便な思いをされたりしないよう「プロの一択」としてリフォームのセット内容を選定しています。また、山中木材はトクラスキッチンBbに関しては、『奈良県内の地域密着工務店で施工数No.1』のため、メーカーとは特別な価格提携を行っており、大量購入によるコスト削減ができることから商品価格もお得になっています。ただし、当社では在庫そのものは抱えていません。それにより型落ち製品を安くお客様に販売する仕組みにもなっていません。

 

見かけることは少なくなったが一部では存在する悪質な手法

基本料金のみを表示

広告には最低限の基本料金だけを表示し、実際に必要なオプションや追加工事費用は含まれていないことが多いです。例えば、キッチンの取り換えだけの費用を掲載し、配管工事や電気工事、既存キッチンの撤去費用などは別途とすることがあります。

条件付きの低価格表示

特定の条件を満たす場合にのみ適用される低価格を大きく表示し、その条件が実際にはほとんどの顧客に当てはまらないことがあります。例えば、特定のメーカーの在庫処分品のみ適用される価格や、キャンペーン期間中のみの価格を大々的にアピールします。

部分的な費用の強調

例えば、キッチンのシンクやカウンターだけの交換費用を強調し、全体のリフォーム費用を見せないことで、全体の金額を安く見せる手法があります。これにより、実際のリフォーム費用は広告の金額を大幅に上回ることが多いです。

工事費用の別途表示

広告では製品自体の安い価格のみを表示し、工事費用は別途とすることで、見た目の価格を安く見せます。また、工事費用が高額になることがあり、最終的な費用は広告の価格を大幅に超えることになります。

細かい文字での注意書き

広告の目立たない部分に小さな文字で追加費用や条件を記載し、顧客が気づかないようにする手法です。大きな文字や目立つデザインで安価な価格を強調し、細かい文字で重要な情報を隠します。

 

条件付きの低価格表示の具体的な事例


前述の中でも特に注意したいのが、「条件付きの低価格表示」です。これらの手法は、リフォーム会社のホームページや広告を見た顧客に非常に魅力的な価格を示す一方で、実際にはほとんどの顧客がその価格でサービスを受けることができないように設計されています。消費者としては、こうした広告を鵜呑みにせず、詳細な条件や適用範囲をしっかりと確認することが重要です。

在庫処分品の特価表示

広告で「キッチンセット一式10万円!」と大きく表示されているが、その価格は特定のメーカーの在庫処分品に限られている。実際には在庫が非常に少なく、多くの顧客が希望する色やデザインのキッチンセットは適用外となり、標準価格が適用される。

期間限定キャンペーン

「今だけ!キッチンリフォーム30%オフ!」と広告に書かれているが、そのキャンペーンは非常に短期間で、例えば一週間のみ。また、キャンペーンの期間中に契約を結ばなければならず、顧客がじっくり検討する時間を与えない。

特定条件の新築・リフォーム対象

「新築の場合、キッチンリフォーム20万円!」と表示されているが、その価格は新築または特定の築年数以内の住宅にのみ適用される。実際に多くの顧客はこの条件に該当せず、追加費用が発生する。

指定の支払い方法限定

「現金払いでさらに10%オフ!」と広告に書かれているが、分割払いを希望する顧客には適用されない。また、現金払いが難しい顧客に対しては割引が適用されないため、実際の価格は高くなる。

限定数販売

「先着10名様限り、キッチンリフォーム50%オフ!」と大きく宣伝されているが、実際には割引価格で提供されるのはごく少数で、大多数の顧客は通常価格で契約することになる。

 

相見積もり時の3つの注意点


よく言われている話ですが、面倒でも最低でも3社の相見積もりを行ってくださいね。また、相見積もりを取る際に、特に比較すべきポイントは以下の3つです。

①費用の内訳

各社が提示する見積もりの費用内訳も比較してくださいね。

特に、リフォームの見積もりは「一式」となっていることが多いです。(会社によっては込み込みの㎡単価の時もあります。)これは当社でも同じですが、現地調査は事前におこなうものの、解体作業時に想定外の対応が求められる場合もあるため、事細かく記載せずに一式としています。

ただし、そもそものセット内容や、工事費、撤去費、追加工事が費用に含まれているかは確認してくださいね。ある会社が総額で安く見えても、内訳を詳しく見ると、特定の項目が含まれていない可能性があり、あとあと追加費用となるため注意が必要です。

②工事範囲と内容

提案されているリフォームの工事範囲や内容を比較します。どこまでの工事が含まれているのか(例えば、配管や電気工事、既存設備の撤去や処分など)を確認し、不足がないか、過剰な工事が含まれていないかを見極めます。

③保証やアフターサービス

各社が提供する保証期間やアフターサービスの内容も重要です。工事後の不具合に対する対応や、保証期間中のメンテナンスの有無など、長期的なサポートを比較しましょう。安い見積もりを提示している会社が、十分な保証やサポートを提供していない可能性もあります。

これらのポイントをしっかりと比較することで、見積金額だけでなく、実際に受けるサービスの内容や品質を把握し、最適な選択ができるようになりますよ。

この記事を書いた人

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

工務部では部長としてリフォームを中心に現場管理をメインに担当しています。本ブログでは「私自身がリフォームをするのであればこうする」という視点でみなさまに役立つ情報を紹介していきます。よろしくお願いいたします。

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