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バリアフリー

【家の場所別】バリアフリーリフォームの内容と費用相場

2024.07.15

こんにちは!現役の現場監督の福田です。

国土交通省のデータによると、高齢者向けのリフォームは需要が高い一方で、具体的なニーズや状況に合った適切な提案が不足している場合が多いと示されていることから、​​バリアフリーリフォームに失敗したと感じる人は少ないと考えられます。

失敗のよくある原因

■要件整理、要望が曖昧
■予算オーバー
■安易な妥協
■専門家、リフォーム会社とのコミュニケーション不足
■将来のニーズを見落とし

失敗のよくある原因としては、ニーズの曖昧さ、予算オーバー、安易な妥協、専門家とのコミュニケーション不足、そして将来のニーズを見落とすことが挙げられます。これらの失敗を避けるためには、リフォーム会社との密なコミュニケーションと綿密な計画が不可欠です。

<当社施工事例>

安易な妥協に関しては、リフォーム会社側からの働きかけがあるケースも存在します。営業マンからすると、客の要望をすべて実現しようとすると、コストが上がって見積もりが高くなる。そうすると契約が取れなくなる。そのため「予算オーバーするので、これは妥協しましょう」といった話をされることもあります。

もちろん実績が豊富なリフォーム会社であれば予算内で実現可能な範囲を明確にし、顧客にとって最も重要な要素を優先することで解決できます。例えば、手すりやスロープなどの安全性に直結する部分は優先度が高いと考えられますよね。

いずれにしても同リフォームを成功させるためには、まずニーズを明確にした上で、予算を明確に設定し、無理のない範囲で計画を立てることも大切です。さらに、補助金や助成金を活用することで、予算内での効果的なリフォームが可能になります。

そこで今回は、まずはどういったバリアフリーリフォームにいくらかかるのか。家の場所別にバリアフリーリフォームの内容と費用相場を紹介します。

バリアフリーリフォームを検討するタイミングは?

代表的なタイミングとしては、家族の高齢化や介護が必要になったとき、けがや病気で身体機能が低下したときが挙げられます。自宅で以下のようなことが起こった際、感じられた際に検討される方も多いです。

一つでも該当するものがあれば

  • 家の中で転倒や滑りやすい場所がある場合
  • 階段の上り下りが難しくなった場合
  • ドアや廊下が狭く、車いすや歩行補助器具の通行が不便な場合
  • 浴室やトイレの利用が困難(不便)になった場合
  • キッチンなどで長時間立って作業するのが難しくなった場合
  • 家具や設備の高さが合わず、日常生活に不便を感じる場合
  • 家族が介助を必要とするようになった場合

他にも、引越しや住み替えの際には将来を見据えてリフォームすることが望ましいです。さらに、子どもが独立した住まいを見直す方もいらっしゃいますよ。

【家の場所別】バリアフリーリフォームの内容と費用相場

代表的なバリアフリーリフォームの内容と費用相場をご紹介します。記載の内容以外にも体の状況に合わせた設備がありますので、詳しくは専門業者さんにしっかり確認してくださいね。

1. 玄関ポーチ

<当社施工事例>

玄関の外の段差を解消し、スロープを設置します。玄関ドアの周りに手すりを設置して安全に出入りできるようにします。

段差解消・スロープ設置・手すり設置

■段差解消:10万円~30万円
■スロープ設置:10万円~30万円
■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1

2. 玄関ホール

<当社施工事例>

玄関内の段差を解消し、手すりを設置します。玄関ドアや室内ドアを引き戸に変更して車いすでも使いやすくします。

段差解消・手すり設置・ドアの引き戸変更

■段差解消(10cm程度):10万円~30万円
■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1
■ドアの引き戸変更:5万円~20万円
■固定型ベンチの設置:10万円~20万円

3. トイレ

<当社施工事例>

便座を高くし、立ち上がりやすいように手すりを設置します。ドアを引き戸に変更して車いすでも使いやすくします。

便座の高さ調整・手すり設置・引き戸への変更

■便座の高さ調整:5万円~10万円
■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1
■ドアの引き戸変更:5万円~20万円

4. 浴室

<当社施工事例>

標準的な浴槽を取り外し、縁の高さが40cm以下の低床浴槽を設置します。これにより、またぎ動作が容易になります。入浴時の安全を確保するために手すりを設置します。床を滑りにくい素材に変更します。他にも浴槽を撤去し、フラットなシャワースペースを設けることで、車椅子や歩行補助具を使用する場合でも安全に入浴できるようにする場合もあります。

浴槽の高さ調整・手すり設置・床の滑り止め加工

■低床浴槽:30万円~50万円
■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1
■床の滑り止め加工:5万円~10万円
■フラットなシャワースペースの設置:20万円~50万円

5. キッチン

シンクや作業台の高さを調整し、車いすでも使いやすいキッチンを設置します。収納を引き出し式に変更します。

車いす対応のシステムキッチン設置・引き戸への変更

■システムキッチン設置:50万円~100万円
■収納の引き出し式変更:10万円~20万円

6. 階段

<当社施工事例>

階段に手すりを設置し、滑りにくい加工を施します。必要に応じて昇降機を設置します。

手すり設置・滑り止め加工・昇降機(リフト)の設置

■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1
■滑り止め加工:5万円~10万円
■昇降機(リフト)の設置:100万円~300万円

7. リビング

<当社施工事例(平屋)>

床を滑りにくい素材に変更し、必要に応じて手すりを設置します。ドアを引き戸に変更して車いすでの出入りを容易にします。

床材の変更・手すり設置・引き戸への変更

■床材の変更:1万円~5万円(1㎡あたり)
■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1
■ドアの引き戸変更:5万円~20万円 ※2

8. 寝室

ベッドの周りに手すりを設置し、ベッドの高さを調整します。ドアを引き戸に変更します。

手すり設置・ベッドの高さ調整・引き戸への変更

■手すり設置:5千円~2万円(1本あたり)※1
■ベッドの高さ調整:5万円~10万円
■ドアの引き戸変更:5万円~20万円 ※2

これらの費用はあくまで目安であり、具体的な費用は現場の状況やリフォームの内容によって変動します。専門のリフォーム業者に相談し、詳細な見積もりを依頼することをおすすめします。

※1:取付位置に下地がない場合は別途下地工事、内装仕上げ工事、補強板が発生する場合があります。
※2:構造柱等により制限が生じる場合があります。

まとめ

バリアフリーリフォームを成功させるためにはまず、利用者の具体的なニーズを正確に把握し、個々に合わせた設計を行うことが重要です。使いやすさと安全性を最優先に考え、手すりの設置場所や高さ、滑りにくい床材の選定などを丁寧に計画します。また、建築基準法や自治体のガイドラインに従い、法的適合性を確保することも必要です。将来のニーズを見据えた柔軟な設計や、専門家のアドバイスを積極的に取り入れることが成功の鍵になります。他にも、滑りにくく掃除しやすい床材や、握りやすい手すりといった素材選びも大切です。もちろん予算を明確に設定し、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。最後に、リフォーム後も定期的なメンテナンスを行い、常に安全で快適な状態を保つことを忘れずに。これらのポイントを押さえることで快適で安全な住環境が実現しますよ。

 

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