TOP >リフォームお役立ちブログ一覧 > 洗面・脱衣室リフォームの最適なタイミングは?現役の現場監督が解説
2024.06.30
こんにちは!現役の現場監督の福田です。
今日は洗面・脱衣室のリフォームの最適なタイミングをご紹介します。
同リフォームを決断する一番多い理由は「劣化や損傷による使い勝手の悪さと衛生面の問題」が挙げられます。
主には湿気や水漏れによる天井や壁のシミやカビ、床材の劣化ですね。
また、現地調査時に床の劣化で多いのが洗面・脱衣室の床がべこべこ(きしむ)しているケースです。
実は結構なリスクのある状況と言えるのですが、このような状況でも洗面台がまったく使えないなど決定的な理由がない限りはなかなかリフォームのタイミングは見つけらづらいですよね。
そこで今回は1級建築施工管理技士の私が最適な洗面・脱衣室リフォームのタイミングを解説します。
<当社施工事例>
水廻りリフォームのタイミングはキッチン・浴室・トイレ・洗面台のそれぞれの耐用年数(10年程度)が目安ですが、水漏れなど普段から目に見えない部分の状態チェックをすることで、早めに専門業者に相談でき、結果的にリフォーム費用が安く済むことがありますよ。
★マークで優先度も記載しました。
基本的には建物の安全性や健康に直接関わる問題(★4つ以上)から優先してリフォームを行うことが重要です。併せてご参考ください。
床材の劣化:★★★★
床が剥がれていたり、膨れていたりする場合。水漏れや湿気による損傷が原因であることが多いです。
壁や天井のシミやカビ:★★★★★
水漏れや湿気の影響で壁や天井にシミやカビが発生している場合。
配管の劣化:★★★★★
洗面台の下の配管からの水漏れやさびが見られる場合。
給排水設備の不具合:★★★★
排水が遅い、水漏れが頻発する、蛇口やシャワーの調子が悪いなど。
換気の不良:★★★★
換気扇が古く、効率が悪い場合。湿気がこもりやすく、カビの発生につながります。
長年使用してきたことで、洗面台の表面が黄ばんだり、壁紙が剥がれてきたりします。YouTubeやInstagramでも多くの人がおしゃれ事例をアップしているので、それ参考にリフォームしたいとおっしゃる方も多いです。
表面の黄ばみや汚れ:★★★
洗面台や収納棚の表面が黄ばみ、汚れが落ちにくくなっている場合。
デザインが古い:★★★
デザインが古くなり、全体の雰囲気が時代遅れに感じられる場合。
<当社施工事例>
優先順位は低いですが、収納スペースが足りないと収納ボックスの買い足しが続き、物が余計に増えていくという悪循環にもつながっていきますよ。
収納スペースの不足:★★★
収納スペースが足りず、タオルや日用品が散らかりがちになる。動線が悪く、特に忙しい朝にストレスが増える。
使い勝手の悪さ:★★★
家族の人数や生活スタイルの変化により、動線が不便になっている場合。動線の改善や機能性の向上を目指したリフォームが必要です。
<当社施工事例>
バリアフリー対応の不備:★★★★
高齢者や小さな子どもがいる家庭で、段差や滑りやすい床などが危険な場合。バリアフリー対応のリフォームが重要です。
省エネ対策:★★★
古い設備が電気や水を無駄に使っている場合。省エネ型の設備への交換を検討します。
具体的なリスク例
水漏れによるカビ発生と構造材の腐食
洗面台下の配管からの水漏れを放置すると、床下に水が浸透し、木材や断熱材が腐食します。これにより、床が不安定になり、建物全体の耐久性が低下します。
換気不良による健康被害
換気扇が故障している状態を放置すると、湿気がこもりやすくなり、カビが発生しやすくなります。これが原因で家族がアレルギーや呼吸器系の問題を抱えるリスクが高まります。
古い設備による電気代の増加といった経済的負担
古い蛇口やシャワーヘッドは水漏れが頻発し、水道代が無駄に高くなる可能性があります。また、効率の悪い照明や換気扇を使い続けることで、電気代も増加します。
洗面所の床がべこべこする原因として多いのは、洗面台下の配管からの水漏れ。この場合、水漏れ箇所を修理し、腐食した床材を交換する必要があります。
水漏れ
洗面所や浴室からの水漏れが床下に浸透し、床材やその下の構造材が腐食している可能性があります。特に木材が水を吸収すると、膨張して弱くなります。
湿気
湿度が高い環境では、床材が湿気を吸収して膨張し、その後乾燥する過程で収縮を繰り返すことで、床が不安定になります。特に昔の家は土の上に束石を置いて、その上に構造材を施工しいるので床材が直接湿気を受けてべこべこになりやすいです。
古い床材
長年使用されてきた床材が劣化している場合、摩耗や破損が進行し、強度が低下することでべこべこすることがあります。今のフローリングは捨て貼り工法で下地合板の上にフローリングを施工して二重床になっていますが、昔はフローリング一枚で施工していました。その為、床材が劣化してべこべこする事が多いです。
不適切な材料の使用
初めから質の低い材料が使用されていた場合、耐久性が低く、早期に劣化する可能性があります。
施工不良
床材の取り付けが不十分だったり、適切な下地処理が行われていなかったりした場合、床がしっかり固定されずに浮いてしまうことがあります。
下地の不均一
床下の下地が均一でない場合、床材がしっかり支えられずに不安定になることがあります。
床下の支えの不足
床を支える構造材(土台や柱)が適切に配置されていない場合や、これらが劣化している場合、床全体が不安定になります。
シロアリの被害
シロアリによる木材の食害が進行すると、構造材が弱くなり、床が沈むことがあります。
地盤の沈下
建物が建てられている地盤が沈下することで、床が不均一になり、べこべこすることがあります。
いかがでしたか?
★マークの優先度とは関係なく、ご自宅の洗面・脱衣室の状態が今回ご紹介した内容に多く該当する場合も注意が必要です。
今回は洗面・脱衣室リフォームの最適なタイミングのご紹介でしたが、実際はお風呂のリフォームも同時にされる方が多いです。もし私も同じような状況であれば「水回りリフォーム」として一緒に施工します。
浴室リフォームと洗面・脱衣室のリフォームを同時に行うことには、コスト削減、工期短縮、デザインの統一、生活の快適性向上、将来的なメンテナンス軽減など多くのメリットがあります。これらのメリットを最大限に活用することで、快適で美しい住空間を実現できますよ。
<当社施工事例>
コスト削減
例えば、浴室と洗面・脱衣室のリフォームを別々に行う場合、各工事に対して個別に見積もりが発生し、トータルコストが高くなります。一方で同時にリフォームを行えば、施工業者からのまとめ割引や輸送費の削減も期待できます。
工期短縮
各リフォームを別々に行うと、それぞれの工事期間が必要ですが、同時に行うことで工事期間が一度に済みます。これにより、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
デザインの統一
浴室と洗面・脱衣室のデザインを統一することで、空間全体が調和し、洗練された見た目を実現できます。例えば、統一感のあるタイルや色調を用いることで、一貫性のある美しい空間を作り上げることができます。
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