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屋根

【屋根リフォーム】おすすめのガルバリウム鋼板の屋根材はコレ!<プロの一択>

2024.02.15

こんにちは!工務部の福田です。
今回は屋根リフォームに利用する屋根材の一つ「ガルバリウム鋼板」のおすすめ商品をご紹介します。
ガルバリウム鋼板の屋根材は各メーカーから発売されていますが、どの商品がいいのか悩んでしまいますよね。
そこで1級建築施工管理技士でもある私がもし自宅の屋根をリフォームするならこれを選ぶこという視点で紹介していきますので、最後までご覧いただけると嬉しいです。

おすすめのガルバリウム鋼板の屋根材<プロの一択>

瓦屋根から葺き替える時はコレ!JFE鋼板(株)『立平333』

※出典:JFE鋼板株式会社

『立平333』のメリット

こちらは当社の新築部門でも標準採用している屋根材です。
シンプルでスマートな縦のラインが美しいデザインが特徴です。
もちろんガルバリウム鋼板そのものの特徴である耐久性に優れていること。
瓦屋根と比較すると10分の1と言われるその軽さにより家屋の躯体への負担が軽減するため、地震の揺れにも強いです。

現在の屋根材の上から貼り付けるカバー工法時はコレ!ニチハ(株)『横暖ルーフS』


※出典:ニチハ株式会社

『横暖ルーフS』のメリット

遮熱鋼板と断熱材の一体成型で抜群の耐久性能と遮熱性能を発揮する点です。
(断熱材が含まれているため、価格が高くなります)
ガルバリウム鋼板そのものの特徴は立平333と同様です。
※アスベスト含有の可能性が高いカラーベストの屋根材は横暖ルーフSでカバー工法をおこないます。

 

注意点

一つは「ガルバリウム鋼板って雨の音が気にならないの?」という点です。
当然、音は聞こえてきますが、土砂降りでもそんなに気になるほどではないというのが私の感想。
もちろん個人差もありますので、どうしても気になるという方は注意が必要です。

もう一つは、ガルバリウム鋼板の屋根材は耐用年数が長いことも特徴ですが、経年劣化は避けられません。
そのため定期的なメンテナンスが必要になります。こちらは後述しますので、そちらをご覧ください。

また、特に「立平333」が主に該当しますが、金属板のため屋根材単体では断熱性能がが低いことが挙げられます。
リフォーム前の現場調査時に、下地材などの交換や補強が必要になることが多いため、その際に断熱性能もチェックしてくださいね。
当社では屋根の断熱材は壁の断熱材の2倍以上を推奨しています。

 

費用目安(工事費用について)


ここまではおすすめの商品を紹介しましたが、やはり一番気になるのでは価格ですよね。

屋根の面積は広いため、葺き替えには相応の費用が必要になります。
このため、事前にどの程度の予算を見込むべきか把握しておくことが大切です。

今回は過去の実例をベースに屋根材代、工事費用、またその他費用を合わせた当社の価格目安をご紹介します。
尚、工事費用は屋根の面積に異なりますが、ガルバリウム鋼板の場合は1㎡あたり6,000~10,000円の工事価格が目安になるでしょう。

また、その他費用についてですが、現場調査をおこなった結果、下地材などの交換や補強が必要になることが多々あります。
重要な点は依頼先の工務店などには現場調査をおこなってもらった上で見積を提出してもらうことです。
そうしない場合は追加費用は発生し予算オーバーといった問題に直面するため注意が必要ですよ。

 

雨漏りのひどかった瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根へ葺き替えリフォーム

■瓦屋根から『立平333』へ葺き替えリフォームの価格目安

築年数 約35年
建築面積 約30坪
屋根材代+工事費用、他 約350万円(ルーフィング、足場、塗装工事、屋根工事、板金工事、大工工事、木材料、既存瓦撤去、樋工事などを含む総額です。)
工事期間(参考) 30日

 

台風で元の屋根がめくれており雨漏りがひどい状態の屋根をリフォーム

リフォーム前の屋根は台風で元の屋根がめくれており雨漏りがひどい状態でした。
台風の多い日本では特に多く見られますが、こういったケースは下地も傷んでる場合が多いので、取り換えを依頼する方向で打ち合わせされることをオススメします。
また、勾配が大きい屋根の場合は作業に危険が伴うため、足場などで補助する必要があり費用に加算されます。

■板金屋根から『横暖ルーフS』へ葺き替え(カバー工法)葺き替えリフォームの価格目安

築年数 約50年
建築面積 約30坪
屋根材代+工事費用、他 約130万円(横暖ルーフ被せ、ルーフィング、足場、塗装工事、屋根工事、板金工事、大工工事、木材料などを含む総額です。)
工事期間(参考) 20日

 

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスついて


ガルバリウム製の屋根材にも耐用年数があります。
通常は約30年とされていますが、定期的に手入れを施すことで40年までもつとも言われ、耐用年数が長いことも特徴ですが、経年劣化は避けられません。
せっかくリフォームした屋根は少しでも長持ちさせるためにも定期的なメンテナンスをオススメします。

日々のメンテナンス


日々の暮らしの中で個人が行えるメンテナンス方法として、シンプルに水を使って汚れを取り除く手法が広く採用されています。
特別な機械を駆使しての徹底洗浄は必要なく、通常のホースで軽く散水するだけで充分効果がありますよ。
主に雨水が届きにくい部分に着目してチェックすることが重要です。
ただし、屋上での清掃作業は危険が伴うため、絶対に避けてください。
視界に入りにくい箇所で気がかりなことがあれば、地元の専門業者に相談することをオススメします。

塗装によるメンテナンス

ガルバリウム鋼板の屋根材の耐久性を向上させるためには、周期的な塗り直しが効果的です。
色あせや錆びが目立ち始めたら、塗装のリニューアルを行うことで、その寿命を延ばすことが可能ですよ。
屋根のリフォームから10年〜20 年。できれば15年が経過した時点で検査を実施し、傷みや錆の拡大を防ぐために予め塗装を施すことが望ましいです。

しかしながら、塗料自体も時間が経つにつれて劣化するため、塗り替えによるメンテナンスにはその有効性に限界があります。
時間が経過すると共に、屋根の下地材も劣化していくため、私であれば屋根の再施工から20年が経過したら、屋根の再葺き替えやカバー工法などの施工方法について再検討します。

いかがでしたか?メリットの多いガルバリウム鋼板の屋根材ですが、その一つの長い耐用年数にも限りがあります。
「一生メンテナンスフリー!」と大げさにうたう業者もいますが、決してそんなことはありません。
業者選びの際も、相見積もりはもちろん、現場調査後に総額で見積もりを提示してくれるところ、また将来のメンテナンス計画・費用までもしっかり教えてくれる業者を選ぶようにしてくださいね。
総額で見積もりを提示する業者は他と比べて金額が高い場合がありますが、各見積もりの項目の差異にも注目し追加費用が発生しないよう注意してください。

この記事を書いた人

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

工務部では部長としてリフォームを中心に現場管理をメインに担当しています。本ブログでは「私自身がリフォームをするのであればこうする」という視点でみなさまに役立つ情報を紹介していきます。よろしくお願いいたします。

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