TOP >リフォームお役立ちブログ一覧 > 寒さ対策は窓から!冬の電気代を節約する断熱リフォーム術
2024.11.30
冬になるとエアコンや暖房器具の使用頻度が増え、電気代やガス代が気になる季節です。
実は、住まいの寒さ対策で最も効果的な方法のひとつが「窓の断熱性を高めること」です。
窓は家全体の熱の流出入が最も多い箇所で、適切な断熱対策を行うことで冷暖房効率が大幅に改善されます。
本記事では、窓を中心とした寒さ対策を今回も1級建築施工管理技士の「私の自宅に施工するなら」という目線で詳しくご紹介します。
詳細な施工内容や費用については、以下のブログも併せてご覧ください。
– 内窓リフォーム → [こちらをご覧ください]
– 外窓交換(カバー工法) → [こちらをご覧ください]
– 玄関ドアの交換 → [こちらをご覧ください]
家の断熱性を考えるうえで、窓は最も影響力の大きい箇所です。
窓は壁や屋根に比べて断熱性能が低いため、暖めた室内の空気が外に逃げやすく、また冷気が侵入しやすい部分です。
熱の流出割合
– 窓:50%以上
– 壁:15〜20%
– 床や天井:10〜15%
窓の断熱性能を高めることで、家全体のエネルギー効率が大幅に向上します。
また、結露防止や住まいの快適性向上にもつながりますよ。
<当社施工事例>
– 効果:★★★☆☆
遮熱・断熱カーテンやシェードは冷気を遮断し、部屋の温度をある程度保てますが、窓そのものの断熱性能を向上させるわけではありません。
<注意点>
窓からの熱の流出を完全には防げないため、他の対策と組み合わせると効果的です。
– 効果:★★★☆☆
低コストで施工でき、一定の断熱効果が期待できます。ただし、長期間使用するとフィルムが劣化する場合があります。
<注意点>
ガラスの種類によっては貼り付けられないこともあるため、事前に確認が必要です。
– 効果:★★★★☆
内窓リフォームは窓断熱の定番で、劇的な効果を発揮します。防音効果も同時に得られるのが魅力です。
<注意点>
初期費用がやや高めで、施工が必要です。詳細は[こちら]
<出典:YKK AP(マドリモ樹脂窓)>
– 効果:★★★★★
窓全体の断熱性能を根本的に改善する方法で、冬の冷気を大幅に抑えられます。
<注意点>
施工費用が高くなる場合があります。詳細は[こちら]
– 効果:★★★★☆
ガラスをLow-E複層ガラスに交換することで、断熱効果を得られます。既存窓をそのまま活用できるため、コストが抑えられるのも大きなメリットです。また、窓枠全体を交換せずに障子(サッシ枠に取り付けられる開閉部分)のみを交換する方法も、簡易的な断熱性能向上手法として選ばれることがあります。
<注意点>
[厚みの規制]
ガラスのみを交換する場合、既存のサッシ枠に対応するガラスの厚みに制限があるため、適合する製品を選ぶ必要があります。
[窓枠の状態確認]
窓枠自体が大きく歪んでいる、閉まりにくい場合は、ガラス交換や障子交換だけでは十分な効果が得られないため、窓枠全体の交換も検討が必要です。
[結露のリスク]
サッシ枠がアルミのままだと、断熱性能が十分でないため結露が発生しやすくなる可能性があります。
断熱性能を向上させたい場合は、樹脂サッシへの交換や内窓の追加リフォームを検討するのがおすすめです。
なお、障子交換の場合、Low-E複層ガラスが組み込まれた障子も選べるため、ガラス単体交換と比べて選択肢が広がります。
ただし、既存枠が対応していない場合や、窓の規格が特殊な場合には、現地調査が重要になります。
– 効果:★★★★☆
アルミサッシを樹脂サッシに交換することで断熱性能が大幅に向上します。結露防止にも効果的です。
注意点:窓枠自体の交換が必要になるため、施工期間が延びる場合があります。
<当社リフォーム施工事例>
– 効果:★★★★☆
玄関ドアの断熱性能を向上させることで、窓と組み合わせるとさらに冷暖房効率がアップします。
<注意点>
玄関ドアだけでは断熱効果が限定的な場合があるため、窓断熱と併用するのがおすすめです。詳細は[こちら]
– 効果:★★★★☆
床や壁に断熱材を追加することで、家全体の断熱性能が向上します。
特に床下や壁内部に断熱材を充填する方法は、冷暖房効率を大幅に改善します。
<注意点>
この方法は、主に家全体のリフォームや大規模改修で採用されるケースが多いです。
部分的なリフォームの場合、窓や玄関ドアの断熱リフォームと併用することで効果を最大化できます。
施工範囲が広いため、コストと工期を十分考慮しましょう。
全面リフォームのタイミングでおこなうと効率的
<当社リフォーム施工事例>
「床や壁の断熱工事」は、全体の断熱性を根本的に高めるための重要な手法で、築年数が経過している住宅や寒い地域で特に採用されることが多いです。新築時や全面リフォームのタイミングで行うと効率が良く、家全体を快適にするための基礎的な対策として有効です。
2024年には「先進的窓リノベ2024事業」という補助金制度があり、省エネ性能を高める窓のリフォームに対して助成金が支給される可能性があります。これを活用すれば、コストを抑えながら高性能な断熱窓を導入できます。
※詳細な条件や申請方法については、お住まいの地域の窓口にお問い合わせください。
①暖房効率を意識
断熱性を高めた後は、暖房の使い方を見直して、より効率的に室内を暖めましょう。
②結露対策を徹底
断熱窓は結露防止にも役立ちますが、換気や除湿器の活用も大切です。
③全体のバランスを考える
窓だけでなく玄関や壁、床などの断熱性能も含めた総合的な対策が効果的です。
窓の断熱リフォームは、冬の寒さ対策として最も効果的な方法のひとつです。
断熱カーテンやフィルムなどの手軽な方法から、内窓リフォームや外窓交換といった本格的なリフォームまで、選択肢はさまざまです。
また、補助金を活用すれば、コストを抑えつつ快適で省エネな住まいを実現できます。
寒さに悩まされる冬を快適に過ごすために、ぜひ今回ご紹介した対策を参考に、窓断熱リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?
具体的な施工事例や費用感については、各リンク先の記事もぜひご覧ください。
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