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玄関ドア

玄関ドアの交換で防犯&断熱性アップ!カバー工法で失敗しないドア選びと施工のポイント

2024.11.14

玄関ドアは家の「顔」としての役割だけでなく、断熱性や防犯性を大きく左右する重要なパーツです。
特に古くなった玄関ドアは、断熱性能や防犯性能が低下していることが多く、冷暖房効率や防犯面で不安が残ります。
そんなときにおすすめしたいのが、玄関ドアの交換リフォーム。
カバー工法を利用することで、外壁を傷めず短期間で施工でき、住まい全体の快適性と安全性が向上します。

本記事では、玄関ドア交換リフォームのメリットや失敗しないためのポイント、おすすめのドア選びについて今回も1級建築施工管理技士の「私の自宅に施工するなら」という目線で詳しくご紹介します。

和風建築の引き戸交換(カバー工法)の施工事例

<当社施工事例>

日本の郊外や和風建築の多い地域では、木製の引き戸が使用されている家が多く、こうした引き戸を新しく交換したいというご相談も増えています。
木製の引き戸は、風合いがあり美しい反面、経年劣化で反りや歪みが生じたり、気密性が低くなるなどのデメリットも抱えています。
そこでおすすめなのが、今回ご紹介しているカバー工法によるリフォーム。
和風建築に合った引き戸にも対応しているんですよ。

玄関ドア交換(カバー工法)のメリット


<出典:LIXIL>

 1. 防犯性の向上

最新の玄関ドアには、高い防犯性能を持つシリンダー錠や、複数の施錠ポイントが備わっています。
侵入が難しくなるため、玄関ドアの交換は防犯対策として非常に効果的です。

 

2. 断熱性の向上

玄関ドアを交換することで、気密性と断熱性が格段に向上します。
特に、寒冷地や夏の暑さが厳しい地域では、断熱ドアに交換することで冷暖房効率が向上し、エアコンの使用量を抑えられます。

ただし、玄関のみを断熱化しても、他の部屋の窓やドアの断熱性が低いままだと、効果は限定的。
家全体の断熱性能を高めるには、玄関に加えて他の窓や部屋の改修も合わせて検討することをおすすめします。

 

3. 工期が短い

<出典:LIXIL>

カバー工法は既存のドア枠を活かして新しいドアを取り付けるため、外壁を壊す必要がなく、工期も1日程度で完了するのが特徴。
そのため、家の周りへの影響を最小限に抑えつつリフォームが可能です。

 

4. 見た目が一新される


<当社施工事例(新築)>

玄関ドアを交換することで、家の外観がガラッと変わります。
豊富なデザインやカラーから選べるので、家の雰囲気や住む人の個性に合ったドアを取り付けることができますよ。

 

玄関ドア交換(カバー工法)のデメリット

1.初期費用がかかる

最新の防犯性や断熱性を備えた玄関ドアは、品質が高い分初期費用がかかります。
ただし、長期的には冷暖房費の節約や防犯性の向上による安心を得られるため、トータルでのメリットは大きいでしょう。

 

 2. 既存のドア枠の制約

カバー工法は既存のドア枠を利用するため、ドアの大きさやデザインにある程度の制約が出ることがあります。
ドアサイズを大きくしたい場合には、枠から取り替える方法も検討が必要です。

 

玄関ドア交換を失敗しないためのポイント


<出典:YKK AP>

 1. 適切なドアの選定が重要

玄関ドアには防犯性能が高いもの、断熱性に優れたものなど、さまざまなタイプがあります。
お住まいの地域や用途に合わせて、最適な仕様のドアを選ぶことが重要です。
防犯を重視する場合は多点ロックを備えたドア、断熱性を重視するなら断熱仕様のドアを選ぶと良いでしょう。

 

2. 現地調査でしっかり確認

カバー工法の場合、既存のドア枠に新しいドアが適切にフィットするかの確認が大切です。
実際の採寸や状態を確認し、枠と新しいドアがうまく合うかを事前にチェックしましょう。
ドアが合わないと、隙間ができて断熱効果が下がるなどの問題が発生する可能性があります。

また、取付不可の場合は、以下のようなケースが考えられます。

  • 既存のドア枠がそり過ぎている
  • 既存のドア枠が腐敗していてビスが打てない

これらの問題があると、カバー工法での取り付けが難しくなるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

 

3. 信頼できる業者を選ぶ

玄関ドア交換には、技術と経験が必要です。
施工実績が豊富で、アフターサポートも充実している業者を選ぶことで、リフォーム後のトラブルを避けられます。
また、複数の業者から見積もりを取り、価格やサービスを比較することもおすすめです。

 

玄関ドア交換(カバー工法)が最適な人

 1. 防犯性を高めたい方

玄関ドアの交換は、窓などの内窓リフォームに比べ、防犯効果が特に高いです。
防犯性能が低い古いドアから、最新の防犯設備を備えたドアに交換することで、安心できる住環境を実現できます。

工期も大体1日で終わるため、仮養生で開口部を塞ぐ必要もありません。
一方で、はつり工法の場合は業者も増え、工期が長くなるため、仮の扉で過ごさなければならない日が発生することがあります。

 

2. 冷暖房効率を改善したい方

玄関ドアの断熱性が向上すると、家全体の冷暖房効率がアップし、電気代の削減が期待できます。
特に寒冷地や夏の暑さが厳しい地域にお住まいの方には大きな効果があるでしょう。

ただし、玄関改修だけでは内装の各ドアを閉めた場合、冷暖房効果の向上が限定的になります。
窓も一緒に改修するとより効果を実感でき、住まい全体の快適さが大幅に向上しますよ。

 

玄関ドア交換(カバー工法)の費用相場


玄関ドア交換の費用は、ドアの性能やサイズによって異なります。一般的な相場は以下の通りです。

■シンプルなデザインの防犯ドア:約15万円〜30万円
■高性能な断熱ドアや多機能ドア:約30万円〜50万円
■デザイン性と性能を兼ね備えたドア:50万円以上

※施工費・諸経費込

これらの価格には工事費も含まれますが、業者やオプションによって変動するため、見積もりを複数取ることが大切です。

 

補助金制度を活用してお得にリフォーム

2024年には「先進的窓リノベ2024事業」、「子育てエコホーム支援事業2024」という補助金制度があり、玄関ドアの交換にも適用できる可能性があります。この補助金を活用することで、費用の一部が助成され、コスト面での負担を軽減できます。省エネや防犯性を考えている方は、ぜひこの機会を逃さずリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
※2024年11月15日現在の情報であり、補助金制度は期限までに終了する場合があります。
詳細については最新の情報を確認してください。

まとめ

玄関ドア交換(カバー工法)は、防犯性や断熱性を大きく向上させるため、快適で安心な住まいを実現するリフォームです。短期間で工事が完了し、外壁に影響を与えないため手軽に導入できます。防犯や冷暖房効率を高めたい方、そして家の外観を一新したい方におすすめです。

さらに、補助金制度を活用することで経済的負担を軽減しつつ、最新の設備を備えたドアに交換する絶好のチャンスです。信頼できる業者を選び、快適で安全な住まいを目指しましょう。

この記事を書いた人

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

福田 雄一郎[現場監督/1級建築施工管理技士]

工務部では部長としてリフォームを中心に現場管理をメインに担当しています。本ブログでは「私自身がリフォームをするのであればこうする」という視点でみなさまに役立つ情報を紹介していきます。よろしくお願いいたします。

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